世界遺産の「プランタン=モレトゥス博物館」に行ってきた
はいこんにちは。
どうもだばでーです。今日もよろしくお願いします。
今日は昨日に引き続き、ベルギーのアントワープをふらふらしてきた模様をお届けします。
アントワープには世界遺産に登録された建物が4つあるという話は昨日も書きましたが、そのうちの3つは複数登録されているものの一部(聖母大聖堂と市庁舎は「ベルギーとフランスの鐘楼群」の、ギエット邸は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」に含まれる)なんですよね。
ではもうひとつは…?と言いますと、
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体
プランタン=モレトゥス博物館は、アントウェルペンにある印刷・出版業の博物館。16世紀の大出版業者クリストフ・プランタンの工房を起源に持ち、2005年にユネスコの世界遺産に登録された。単独の博物館として世界遺産に登録されたのは本件が初である。
この博物館は、16世紀後半にアントウェルペンを主たる拠点として大規模に印刷・出版事業を手がけていたクリストフ・プランタンの工房、「オフィキナ・プランティニアナ」 (Officina Plantiniana) を起源とする。
当時のアントウェルペンは、ヴェネツィア、パリ、リヨンなどとともに出版業の一大拠点となっており、プランタンはその中にあって多くの出版物を世に送ることによって、当時のユマニスムの進展にも寄与した。
彼の死後、工房は娘婿のヤン・モレトゥスとその子孫たちが引き継ぎ、以降、実に1867年まで出版事業を継続することになる。1876年にエドアルト・モレトゥスによって、工房および印刷設備一式がアントウェルペン市当局に売却され、翌年、工房・住居部分とも公開された。これが博物館としての歴史の始まりである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
というわけで、単独登録されています。
というか「単独の」博物館としての世界遺産登録は世界初らしいですね。
それほど興味のある分野の博物館でも無いのですが、そういうことなら行ってみるか〜って感じです。
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聖パウルス教会
まぁいきなり行くわけでは無いのですけどもね。流れってものがありますからね、観光にも。
というわけでこちらは「聖パウルス教会」です。さっきの(昨日の記事で)行ってきた聖母大聖堂からちょっと北に行ったところにあります。
ここも内部が美しいという話でしたのでやって来ました。こちらは入場無料(寄付制)。






聖パウルス教会
これもなかなかいいじゃないですかー。ぼくは好き。
これ前も書いたと思うんですけど、ぼくは教会を見つづけても飽きない体質で良かったと思いますね。
世の中には世界一周旅行に飽きる方もいらっしゃるぐらいで、「ヨーロッパの街並みはどこも一緒」とか「教会はもういい」とか言うんですよね。まぁそれはそれでその人の勝手なんですけど。楽しくないもの見てもしょうがないですし。
ぼくはその辺飽きないのでヨーロッパを敬遠する必要がなく。まぁ物価的な意味で逃げる必要はありますけども。
というか中東、アフリカを経て、ぼくはやっぱり旅行先としてはヨーロッパが1番好きだと再確認しましたね。金の問題さえクリア出来たらいくらでも滞在してやるのに。

聖パウルス教会
どうもこの教会は度々火災の被害にあっていたらしく、外部はこのように倒壊した跡のようになっています。
その焼け跡の部分に彫刻のようなものが置いてありました。ワイヤーとか使って天使像を吊っていたりしたので、割と最近のものなんじゃないかと思われます。ちょっとRPG感がありましたね。

アントワープ
さーて。それではアントワープ観光最後のポイント、「プランタン=モレトゥス博物館」へ向かいましょう。
ちょっと港湾地区沿いを歩いたのですが、なんかものすごい人がいました。群れてるなぁ。
ここまで群れていると「何やってるのかちょっと見てみよう」という気すら失せますね。人の多いところが決定的に嫌いなんですよねー。音楽聴くのは好きだけど、ライブとかフェスとか絶対行こうと思わないもん。

プランタン=モレトゥス博物館
はい、到着しましたこちらが「プランタン=モレトゥス博物館」。
聖母大聖堂から南に少しといった立地です。
こちらも入場料がかかりまして8€(960円ぐらい)です。
活版印刷という方式の印刷工場だった跡地を博物館に転用しております。
何がどうすごいのかというところをWikipedia先生に解説していただきますと、
現存するものとしては世界最古の印刷機2台や同じ時期の印刷用活字一式など、プランタンが活動していた16世紀当時の印刷技術を伝える品物のほか、印刷事業に関わる設備の数々が保有されている。そして、職・住一体の大建築物は、それ自体が近世・近代の生活と労働の関係性をうかがわせる貴重なものである。
また、『ビブリア・ポリュグロッタ』(多言語版聖書)をはじめとするプランタンが手がけた出版物の数々や三十六行聖書といった稀覯書を含む25000巻以上の蔵書を誇るほか、当時の会計記録や知識人たちとの往復書簡といった貴重な古文書類も多数収蔵されており、それら「オフィキナ・プランティニアナの事業文書」は2001年にユネスコの「世界の記憶」に登録されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
だそうです。
個人的には「職・住一体の大建築物は、それ自体が近世・近代の生活と労働の関係性をうかがわせる貴重なものである」のあたりが興味深いセンテンスかな?





プランタン=モレトゥス博物館
当時のまま博物館に転用している建物を見学していく流れなのですが、入ってしばらくはあまり印刷とは関係の無い豪奢なお部屋が続きます。これ本当に当時のままだとするとかなり生活水準の高い、、、というかスーパー富豪感が出まくっているんですけど。。。よっぽど儲かったんでしょうね。
ただ1階と2階とある建物なのですが、2階を誰か歩いていると床(1階からすると天井)がギッシギッシ音を立てていてなかなかうるさかったです。

展示物
後半になってようやく印刷工場っぽい展示物が出てきました。
こういうアルファベットをあしらったデザインって好きですね。
この人類の歴史に逆行してやってる感じが。だって象形文字から長い歴史をかけて簡略化されにされきったものが「文字」のハズなのに、それをまたごちゃごちゃにしてしまっているわけですからね。デザインの本質を見るようですよね。

展示物
こちらは「活版印刷」の原本ですね。
このように、文字の形に彫った小さなパーツを並べ文章を作り、それにインクをつけて紙に転写すると新聞が出来上がりますよ、というのが「活版印刷」。
原理は難しいものではないのですが、東洋では文字数が多すぎるので流行らなかったそうです。まぁ漢字文化だからね。
アルファベットという少ない文字を組み合わせて単語を作る、西洋ならではと言えるものかもしれません。

展示物
この辺が当時使用されていたと言われる印刷機の類かな。
状態はなんだかすごい良さそうに見えました。今でも普通に動くんじゃないかと思うぐらい。

展示物
というわけで世界遺産の「プランタン=モレトゥス博物館」おしまいです。
印刷工場と言うよりは、当時の大富豪の邸宅を見せられている部分が多かったので、そちらの印象の方が強いですかね。
実際に働いていた方の労働環境とか生活水準とかは見えないし。所有者が儲かってたんだな、というのはひしひしと伝わってきましたけどもね。
「工場跡」として見るのなら富岡製糸場の方がそれっぽいかなぁ。あれもぼくはあまり好きじゃないんですけどね。少なくとも工場感はある。こちらはほんとに邸宅って感じ。
まぁ産業革命以降の工場なんて労働者から時間と金を搾り取る資本主義の権化みたいな場所ですしね。そもそもぼくが好くわけが無いんですけども。
はい。ではアントワープも、そしてベルギーの観光もこれにて終了。
明日はまたオランダに戻ります。
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今日もありがとうございました。
[ 2019.10.08 | ベルギー | コメント: 4 | トラックバック: 0 | PageTop↑ ]
コメント
アフリカ…なかなかハードだったようで…(^^;
ビクトリアフォールズには行ってみたいんですけどね。あとマダガスカル!
東京でタダ飯食べたい時は言って下さいね〜(笑)
to さらりんごさん
アフリカでもビクトリア・フォールズは随分と観光地化されていて、空港もあるしそれほど大変じゃないと思いますよ。マダガスカルは知らんですが。
あー、マジですかー。
すでに一度東京遠征してしまったのですよー。
ちっくしょう、今度東京行くときはお声がけします!!
[ 2019.10.12 15:41 | William Dabadie | URL | 編集 ]
ここ数年、いつも楽しみに読ませてもらってたので、いつでも遠慮なくどうぞ〜
イギリスにおられたのであろう1ヶ月間がぽかんと抜けてて、アレレと思いました(笑)
to さらりんごさん
そういう意味では今回行けなくて残念な場所のひとつです。
時々そういう時空の狭間を通過してブログとの時差を調節しているのですよ(ΦωΦ)フフフ…
今回はあまりにも露骨にやりすぎましたかね(笑)
[ 2019.10.14 14:54 | William Dabadie | URL | 編集 ]