【2018年版】沿ドニエストルへの入国手引き

【885日目】キシナウ→ティラスポリ(2018年6月12日のおはなし)





はいこんにちは。

どうもだばでーです。今日もよろしくお願いします。





本日は、モルドヴァの中の未承認国家「沿ドニエストル(トランスニストリア)」へ向かいます。

今日は件の地図を先に出しちゃいましょう。


2018061204_沿ドニエストル
沿ドニエストル


ここです。





見えませんね。知ってます。


2018061205_沿ドニエストル
沿ドニエストル


ここです。このサイズまで寄ればギリギリ見えますね。あの赤い細長いとこです。ちっちぇえ。。。

こちらの国ですが、いつものようにWikipediaから概要を引用しましょう。



沿ドニエストル

沿ドニエストル・モルドバ共和国(えんドニエストル・モルドバきょうわこく)、通称沿ドニエストルは、東ヨーロッパ、モルドバの東部ドニエストル川東岸のウクライナ国境に接する国家である。
国際的にはモルドバ共和国の一部(自治権を持った構成体とする場合もある)と見なされており、主権国家として承認されていないが、現在、モルドバ共和国政府の実効統治は及んでおらず、事実上の独立状態にある。

引用元:Wikipedia





これだけじゃなんのこっちゃ分からんので、この後に続く部分をちょっと要約(だばでー氏による曲解)します。

モルドヴァという国はほぼルーマニア人が住んでいる国なのですが、この沿ドニエストルのあたりは歴史上モルドヴァだったことは無いそうです。昔からスラヴ人の住まう地域だったんだそうで。

ただどういう訳か、ソヴィエト時代にこの地域をモルドヴァ・ソヴィエト社会主義共和国(ソヴィエト連邦の中の共和国)に編入。ソヴィエト崩壊後にそのままモルドヴァとして独立します。

ここで、「なんでワシらがモルドヴァに入らなアカンねん」となったのがこちらの沿ドニエストル。そりゃそうですね。歴史上彼らはルーマニア人(モルドヴァ人)に統治された過去は無いわけです。それが突然ソヴィエトが崩壊したからって他民族の国の一部になれと言われて大人しくなるわけがない。

で、戦争になるわけですが、沿ドニエストルの背後には大国ロシアが控えているのですよ。モルドヴァがルーマニアの支援を受けているからって普通に考えて勝てないでしょう。案の定沿ドニエストルの勝利からの休戦協定となり、この地域の支配権は沿ドニエストルに落ち着きました。

ただ国際社会的にはこの国はあくまでもモルドヴァの一部であり国ではないというスタンス。故に未承認国家と呼ばれているわけです。そんな前例(国家内の少数民族が武力により独立する)を作られると困る国がたくさんござるみたいでね。そういう国のご機嫌を損ねると困る国もたくさんござるみたいでね。国際秩序を守るのも大変ですねー(棒)というわけで。

ちなみに形式的には領土をぶんどられた側のモルドヴァは、積極的には失地回復するつもりは無いそうです。まぁもともと自民族の土地じゃないしね。会議室は現場の意見や都合などどうでもよいという良い事例ですな。



という現場的には「昔からこの川の左右で違う国でした」というだけの土地を、国際社会が自らの体面や体裁の為だけにひたすらややこしく難しくしたこちらの国ですが、ちょっと前までは実際にめんどくさい国だったのです。

外国人は宿泊時に滞在証明を取らないといけないだの、街なかで写真撮っちゃいけないだの、出国する時に賄賂の要求が激しいだの。

そんな国沿ドニエストルに本日は向かいます。











■■■ブログランキングに参加しています。■■■

この下のバナーをクリックしていただくと、このブログのランキングが上昇します。
ランキングが上昇すると、ブログ主のテンションが少し上がります。
それだけです。変なサイトとかには飛びません。
リンク先のサイトが読み込み完了しないとポイントが入らないくせにわりと読み込みに時間がかかります。
ブログを読む前にクリックしておくと、読み終わった頃に読み込みが完了していてスムーズですね☆


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
















2018061201_キシナウ→ティラスポリ
キシナウ→ティラスポリ

はい。本日のご予定。モルドヴァの首都キシナウから、沿ドニエストルの首都ティラスポリへ向かいます。


2018061202_ティラスポリ行きのマルシュ
ティラスポリ行きのマルシュ

キシナウのバスターミナルからティラスポリ行きのマルシュが頻発しています。片道37L(250円ぐらい)。


2018061203_モール・ドヴァ
モール・ドヴァ

ティラスポリへ向かう途上、幹線道路沿いにショッピングモールを発見。その名も「モール・ドヴァ」。モルドヴァだけに。

なんかぼくが滑ったみたいになるのが心外なんですが、こういう地雷を仕込むのはやめてもらいたいですね。











小一時間ほど走ると、マルシュは沿ドニエストルの中で珍しく川のこちら側にある街「ベンデル(Bender)」に到着します。ここの道路脇にある掘っ立て小屋みたいなところで入国検査。

窓口には英語の話せるお姉さん。



お姉さん「パスポート見せてください」


だばで「はいどうぞ」


姉「どのくらい滞在されますか?」


だ「一泊です」


姉「分かりました」


(カタカタ)←パソコンに何やら入力中


姉「はい、こちらが入国カードです。出国時に提示してください」


だ「はい。分かりました」











普通か。











普通すぎる。まったく変なこと無かった。拍子抜け。


2018061207_イミグレーション・カード
入国カード

で、これがいただいた入国カード。の、なんぶちゃんのヤツ。

ぼくのは写真撮ってなかった。というか今ぼくのスマホはカメラ機能がご臨終なされてただのTwitterを見るための板になっていて写真が撮れないのです。


パスポート見ながら何やらカタカタやってんなーと思ったら、どうやら個人情報(名前やパスポート番号など)を打ち込んでいたらしい。

なんぶちゃんが必死に指で隠しているところに彼女の生年月日が記載されています。その上の白抜きにはパスポート番号。

見ていただきたいのは右下の日付ですね。これがなんぶちゃんに与えられた出国期限です。


今が6月12日のお昼すぎなので、日帰りで帰るなんぶちゃんには入国時間を起点に24時間の滞在許可が降りた、ということですね。ぼくの入国カードには6月14日の同時刻、つまり48時間の滞在許可が記されています。


なにこれ。こんなのもらえるなんて聞いてないよ?





はい。

以前は入国後、滞在許可を取得しに現地のイミグレオフィスに向かわなければならなかったのですが、2018年6月現在、入国時に申請した期日で滞在許可が降りるようになっています。

つまり、ティラスポリに着いてから滞在許可を取りに行く必要が無くなった、ということですね。











2018061204_沿ドニエストル
沿ドニエストル

はい。というわけで、58カ国目、沿ドニエストル入国です。いとも簡単に。



沿ドニエストル

首都はティラスポリ。

通貨の単位は沿ドニエストル・ルーブル。以下Rと表記。レートに関しては後述。

民族はルーマニア系、ウクライナ系、ロシア系が仲良く3割ずつぐらい。

言語はロシア語、ウクライナ語、モルドヴァ語。





ティラスポリの駅前にあるただの広場がバスターミナル。

そこに到着した我々の乗ったマルシュルートカ。だいたいキシナウから1時間半ぐらいでした。



この駅向かって左側に両替所があります。ここでこの国の通貨、沿ドニエストル・ルーブルを手に入れましょう。

ただここは未承認国家、普段使っているレートアプリには表示されません。だって公式にはそんな国もそんな通貨も無いんだもん。

「じゃあどうやってレートを確認したら良いの?こんな辺境の蛮族の地でレートを事前に知れないなんてボッタクってくださいって言っているようなものじゃない!」という偏見に満ち溢れたあなたに朗報です。


こちらの沿ドニエストル国立銀行のサイト↓に、当日の主要通貨とのレートが載ってます。入国前にご確認ください。


沿ドニエストル国立銀行のサイト


まぁほぼほぼモルドヴァ・レウと同レートですよ。1R=6円ぐらいです。


そしてこの国の通貨、沿ドニエストル・ルーブルですが、なんと世にも珍しい「プラスチック硬貨」が発行されています。

プラスチック紙幣じゃないですよ。コインのくせに金属じゃなくてプラスチックで作られているのです。


そんな世界にもここだけと思われるプラスチック製の硬化がこちら。




2018061209_沿ドニエストル・ルーブル

2018061210_沿ドニエストル・ルーブル
沿ドニエストル・ルーブル

あら可愛らしい。ちなみに写真提供はなんぶちゃんです。



ちなみに全部がコインじゃなくて、ちゃんと紙幣もあります。

と聞くと、じゃあルーブルが紙幣で補助通貨(ドルで言うセント)がコインなのかな?と思うじゃないですか。違うんですよ。

ルーブルの中に紙幣とコインが混ざっているんですよ。

しかもコインも紙幣も併用しているので、お釣りをもらう時に

1Rは紙幣、2Rも紙幣、10Rはコインで100Rは紙幣

みたいな感じになってもう意味不明です。

「コイン=小さめの通貨」という世界の常識をぶっ壊してくるあたりさすがは未承認国家ということでしょうか(絶対違う)。





無事現地通貨もゲットしたところで、ぼくは宿へチェックインしに向かいます。

昨日ぼくにおどろおどろしいメールを送り付けてきたこの宿ですが、実はあれの他にも非常に有用なメールも送ってきてくれていました。せっかくなのでシェアします。


沿ドニエストルに入国する前に読みたいサイト


こちらに、沿ドニエストルに入出国する際の注意事項などが詳しく記載されています。英語ですけど。

先に書いた国境での入国カードの件もちゃんと書いてありました。

ぼくはこういうの読むの嫌いなので読まずに突入したのですが、チェックイン後に「滞在証明取りに行かないとダメなんでしょ?」と宿のオーナー(このメールの送り主)に訪ねたら「おまえはなぜおれのメールを読んでこないんだ」と普通に怒られました。

ちなみにこのサイトの最後の一文に、「市内での写真撮影は禁止」と書かれていました。


街を歩いている感じ写真撮ったらダメな雰囲気は感じはしなかったのですが、確かに昨今流行りの自撮り女子的なものは一切見かけなかったです。


まぁそう言うなら写真は自粛しましょうかね。いちおうぼくはルールは守る男なんでね。

(※ちなみに、この記事を書くためにこのサイトを再度確認したら、「写真撮影禁止」の文言はすっかり消えていました。なんてこった。)











というわけで、カメラも持たず、カメラ機能の死んだ黒い板キレを持ってティラスポリ市内を散策。

まぁ特に見るものはない街なんですけどね。

たぶん1番の目玉は観光案内所だと思います。昔は無かったらしく、確かに外観も内装もとても新しい様子でした。そこにいたお姉さんも英語ペラペラで、ティラスポリ市内の見どころを説明していただきました。

曰く、でっけぇレーニン像と、ちっちゃいレーニン像と、中ぐらいのレーニン像と、あと教会、だそうです。なるほど、レーニンが推しメンなんですね。

あと「街なかで写真撮ったらダメだと聞いたんだが本当か?」と聞いてみたところ、ちょっと首をかしげた後「軍事施設の写真を撮らなければ大丈夫じゃない?」とのことでした。胸を張って「OK!」とは言わないんですね。





ちなみに相棒のなんぶちゃんは、旅先各国で地図を買い揃えています。

ここ沿ドニエストルも当然欲しいそうなのですが、事前情報によると「地図は国家機密のため外国人は買えない」らしい。


のですが、なんとこの観光案内所に地図が置いてありました。値札を付けて。


ただかなり高かったのでここでは買わず、街なかの本屋さんに行ってみることに。

もしかしたら観光案内所では観光客向けに簡易のものを置いていて、本屋にあるものはいわゆる国家機密なので買えないかも、とも考えたのですが、普通に観光案内所のものと同じものが半額以下で置いてありました。そして普通に買えました。買えるんかい。











さて。ティラスポリでレーニンさんの御尊顔を拝すのにも飽きてきた頃、キシナウへ向かうバスの時刻が近づいてきました。乗るのはぼくじゃないですよ。なんぶちゃんです。

ルーマニアからここまで一緒に旅行してきたなんぶちゃんですが、ついにここでお別れです。

ちなみにこのティラスポリ→キシナウのマルシュ、逆方向の料金の倍以上の金額を取ると有名だったのですが、普通に同じ料金でした。





2018061208_なんぶちゃん
なんぶちゃんと戦利品の地図

長い間ぼくの相手おつかれ、なんぶちゃん。またどこかで。











というわけで、未承認国家「沿ドニエストル」のまとめです。


・宿泊する人は滞在証明の取得が必要。

 ↓

 今は必要ありません。



・レートの確認方法。

 ↓

 このサイト参照。



・変なコインがある。

 ↓

 変なコインがあります。



・観光案内所もない。

 ↓

 ある。英語を話せるお姉さんがいる。



・市内写真撮影禁止。

 ↓

 今は大丈夫っぽい(自己責任で)。



・地図は国家機密で売ってない。

 ↓

 売ってるし買える。



・キシナウ行きのマルシュが法外な値段を取ってくる。

 ↓

 キシナウからのマルシュと同料金です。





なんていうかもう、、、。普通の国です。

秘境感皆無。トルクソメニスタンなんかよりよっぽど簡単。完全に普通。そして完全に普通の国に成り下がった以上、まったく見るもの無し。

今まではそのベールに包まれた秘境感によって行ってみる価値ありと思わされていたのに、それが無くなってしまったらどうするんですか。基本的にはレーニン像以外なにも見るものが無いのに。

あぁそうだ。まだ未検証の沿ドニエストル伝説があったのでした。



・ウクライナへ抜ける国境での賄賂の請求が激しい。



明日確認してきます!











ランキング応援のクリックをお願いします↓

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村








今日もありがとうございました。




   
   

[ 2018.09.12 | 沿ドニエストル | コメント: 0 | トラックバック: 0 | PageTop↑ ]

コメント


PageTop↑

PageTop↑

プロフィール

William Dabadie

Author:William Dabadie
名前:渡海大輔(トカイダイスケ)
年齢:33歳
性別:男
国籍:日本
紹介:世界一周してます。
   個人的な忘備録のつもり
   でだらだら書いています
   William Dabadieという
   名前ではありません。

あしあと

これまでの軌跡
日本→フィリピン(英語留学)→日本→ カナダ→アメリカ合衆国→メキシコ→  キューバ→メキシコ②→        グアテマラ(スペイン語留学)→    ホンジュラス→エル・サルバドル→   ホンジュラス②→ニカラグア→     コスタ・リカ→パナマ→コロンビア→  エクアドル→ペルー→ボリビア→チリ→ アルゼンチン→チリ②→アルゼンチン②→ウルグアイ→アルゼンチン③→     パラグアイ→アルゼンチン④→ブラジル→仏領ギアナ→スリナム→ガイアナ→   ブラジル②→ベネズエラ→コロンビア②→オーストラリア(ワーホリ)→     インドネシア→シンガポール→     マレーシア→タイ→カンボジア→    ベトナム→ラオス→タイ②→ミャンマー→中国→ネパール→インド→スリランカ→ インド②→パキスタン→中国②→    カザフスタン→キルギス→タジキスタン→ウズベキスタン→カザフスタン②→   キルギス②→カザフスタン③→     ウズベキスタン②→カザフスタン④→  トルクメニスタン→イラン→      アラブ首長国連邦→オマーン→     アラブ首長国連邦②→アゼルバイジャン→ジョージア→アルメニア→アルツァフ→ アルメニア②→ジョージア②→     アルメニア③→ジョージア③→トルコ→ ブルガリア→マケドニア→セルビア→  ハンガリー→イギリス(治験)→    ハンガリー②→ルーマニア→モルドヴァ→沿ドニエストル→ウクライナ→     ポーランド→ロシア(W杯)→     エストニア→ラトビア→リトアニア→  ベラルーシ→リトアニア②→ロシア②→ ポーランド②→ドイツ→ポーランド③→ チェコ→スロヴァキア→ハンガリー③→ オーストリア→スロヴェニア→イタリア→スロヴェニア②→クロアチア→     ボスニア・ヘルツェゴヴィナ→     モンテネグロ→コソヴォ→アルバニア→ ギリシャ→イギリス(治験)②→    アルバニア②→ギリシャ②→キプロス→ 北キプロス→キプロス②→レバノン→  ヨルダン→イスラエル→パレスチナ→  ヨルダン②→エジプト→ケニア→    ウガンダ→ルワンダ→ウガンダ②→   ケニア②→タンザニア→マラウイ→   ザンビア→ジンバブエ→南アフリカ→  レソト→南アフリカ②→ナミビア→   南アフリカ③→イギリス(治験)③→  オランダ→ベルギー→オランダ②→   日本(今ココ)

訪問者

ブログランキングに参加しています

ブログランキングに参加しています。 下記バナーをぽちっとしていただくとリンク先のランキングが上がり、ブログ主のテンションも上がります。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

いまなんいですか?

上のあれをそれしていただくと、下のこれがあれこれします。

ブログ内検索

<< 全タイトルを表示 >>

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

カテゴリ

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

海外ホテル予約サイト

サイトによって得手不得手や地域差があるので、複数のサイトの価格を比較検討することをオススメします。

格安航空券検索サイト

こちらも複数サイトで検索してみることがポイント。

旅行に役立つアイテム